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結婚後引っ越すため、通勤が大変なので12月末での退職を考えています。3月までは繁忙期ですし、働きたいと思っているのでパートで雇って頂けないか相談しようと思っています。ただ、4月以降は忙しくないので(現状人員過多)パートでも続けることは難しいかもしれません。
4年半正社員で働き、退職後パートとして3ヶ月週25時間働いたとします。失業保険は、正社員のまま退職した場合と退職後パートとして働いた後退職した場合では、貰える金額が変わってきますでしょうか。新転地で就職活動しますが、不安になりましたので、支給額の差がどのようになるのか教えてください。
長い間正社員で働いてきたけれど、離職する前の3ヵ月ほどがパートでの勤務となって給与額が少なくなった場合、失業保険としてもらえる金額に影響するのか、というご質問ですね。ご質問の「失業保険」は、雇用保険の失業等給付の「基本手当」(一般的には「失業手当」と言われています。)のことをおっしゃっていますので、ここからは「失業手当」でご説明いたします。
失業手当の額は、原則として、離職した日の直前6ヶ月に支払われた賃金の合計額を180で割って、「賃金日額」を算出し、その賃金日額のおよそ5割~8割の額(賃金日額が低い人ほど8割に近い高い率で、賃金日額が高い人ほど5割に近い低い率)で計算されます。
所得を補うための社会保障として給付されるものですから、給与額の高低がダイレクトに影響しないようになっています。
表は、離職時の年齢が30歳以上45歳未満の人の賃金日額と給付率、それによる失業手当日額ですが、他の年齢層も上限額が若干異なるだけで、上限額以外はほぼ同じです。
賃金日額 | 給付率 | 失業手当日額 |
---|---|---|
2,290円以上4,580円未満 | 80% | 1,832円~3,664円 |
4,580円以上11,610円以下 | 80%~50% | 3,664円~5,805円 |
11,610円超14,150円以下 | 50% | 5,805円~7,075円 |
14,150円(上限額)超 | — | 7,075円(上限額) |
(平成28年8月1日~29年7月31日までの額。毎年8月1日に改定されます。)
正社員を退職後にパートとして継続して勤務し、3ヶ月後に離職した場合は、離職前6ヶ月間に、正社員時に比べて賃金額が低下したパートとしての3ヵ月間の収入が入るので、当然、失業手当の算定の基になる賃金日額が低くなってしまいます。仮に次の条件で試算すると、2千円以上の差になります。
上の表でもお分かりのように賃金日額により給付率が違いますので、賃金日額の差がそのまま失業手当の差になる訳ではありませんが、失業手当の給付日数が90日ありますので、結構な支給額の差になります。
ご相談の文面から、退職後に考えている1月からのパート勤務は会社からの要望ではなく、ご本人が希望されているようにお見受けします。繁忙期なので、3月末まではパートとして残って欲しいとの会社からの要望でしたらお引き受けするのもよいと思いますが、そうでなければ、12月末に正社員として離職する方が失業手当の基になる賃金日額が多くなります。
また、通勤が大変になるので退職を考えているわけですし、いずれ新しい住所地で就職活動をするおつもりのようですので、あえてパートの時期を挟まず、早く新天地で一歩を踏み出されるのもよろしいかと思います。
(2016年8月 守屋 三枝)
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