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健康保険や介護制度をFPに相談母の医療費の自己負担は1割 or 3割 どちらに該当しますか?

87才の母は年金生活者(夫婦で合計約145万円/年)で、弟の扶養家族となっています。弟の年収は約480万円です。

母が2週間入院治療を受けた場合、かかる費用はどれくらいになりますか?

後期高齢者医療制度では、母の場合は医療費の負担は1割 or 3割 どちらに該当しますか?

FPからの回答

お母様の場合、医療費の自己負担は1割です。

ご両親様の収入は年金だけで、今は弟さんの扶養になっているとのことです。この「扶養になっている」という意味は、税金の制度の問題です。ご両親が扶養親族となっているので、弟さんにかかる所得税・住民税が少し安くなっています。

健康保険でも扶養という制度があり、被保険者に扶養されている配偶者や子供は、健康保険料を払う必要がありません。ただ、75歳以上の人はすべて後期高齢者医療制度の被保険者となり、会社員の子供に生活費を出してもらっていても別扱いとなります。

後期高齢者医療制度では、医療費の窓口での自己負担は、1割または3割です。本人及び同じ世帯にいる後期高齢者医療制度の被保険者の住民税課税所得が、いずれも145万円未満であれば1割負担となります。これを超える場合でも、同じ世帯にいる後期高齢者医療保険制度の被保険者が1人の場合は前年の年収が383万円未満である、同じ世帯にいる後期高齢者医療保険制度の被保険者が複数の場合はその収入合計が520万円未満である、などの基準を満たすと、申請により1割負担となります。

ご相談者のご両親は、ご夫婦での年金収入が約145万円とのことですので、医療費の負担は1割になります。

1か月の医療費が一定額以上になったら、自己負担が抑えられます。

ご相談内容の中に、軽い肺炎と尿線炎で1週間の抗生物質を投薬治療と背中~腰へ続くヵ所にての軽い骨折(ヒビが入った程度)の為コルセットを巻いてのリハビリを行うとの記述がありました。ですが、医療費がどのくらいになるかは、私からはお答えできません。医療機関で確認をされてください。担当の先生が治療計画を立てますので、ある程度は事前にわかるはずです。

ここでは、仮に医療費が80万円かかったとして考えます。自己負担は1割ですので、8万円となります。さらに高額療養費という制度があり、1か月の医療費が一定額までに抑えられるようになっています。ご相談者の場合、後期高齢者医療制度に属するご両親の医療費の上限は月額57,600円となります。

これとは別に、入院中の食費がかかります。1食につき360円ですので、2週間であれば、15,000円程度となります。また、その他にもこまごまとした費用がかかることは覚悟しておいてください。

〈ご参考〉

平成29年8月より、後期高齢者医療制度での1か月の自己負担限度額の上限が下記のようになりました。

区分 外来(個人) 限度額(※注1)
現役並み 57,600円 80,100円+
(医療費−26,700円)×1%
一般 14,000円
(年間上限14.4万円)
57,600円
(4回目以降は44,400円)
世帯全員が住民税非課税 8,000円 24,600円
世帯全員が住民税非課税
(所得が一定以下)
15,000円

同じ世帯にいる後期高齢者医療制度の被保険者の合計

(2017年10月 村井 英一)

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