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消費税がアップする前、できれば年内にはマンションを購入したいと思っています。
住宅ローンの組み方で悩んでいますが、ボーナス併用払いは避けるべきでしょうか。
住宅ローンを組む際、ボーナスのある方でも、ボーナス払いを避ける傾向が見られます。ボーナスは減ってしまったり、最悪は出なくなる事態も想定して、リスクを避ける意味合いで月払いのみを選択される方が多いのだと思います。
ですが、個人的にはボーナスが支給されている方には、ボーナス併用払いをお勧めしています。その理由としては、ボーナスでの返済を組み込むと、月々の返済額は変わらないまま返済期間を短縮できるからです。返済期間が短縮できれば、当然、返済総額をグンと抑えられるメリットもあります。具体例でご説明していきましょう。
下の表は、2000万円の住宅ローンを、金利1.5%で借りた場合の返済例です。月払いのみの返済期間は「35年」、ボーナス併用払いの返済期間は「29年」です。両者の返済額の差は月に2500円程度。ボーナス併用払いは、ボーナス時に43000円弱の返済を加えるだけで、返済期間は6年間も短縮でき、返済総額も100万円以上減らせます。
月々の返済額の差が2500円くらいであれば、繰り上げ返済用の貯蓄をするのに、不利になることもないはずし、4万円台のボーナス返済であれば、ボーナスが減っても返せなくなる心配は少ないでしょう。
ところで、ボーナス併用払いを利用する際のポイントは、ボーナスに回す割合を借入額の「1割」にすること。2000万円の借入であれば、200万円をボーナス時の返済に回すのです。ボーナスで返す分を1割に抑えておけば、ボーナス時の1回の返済は4~8万円程度で、返済期間を5~6年短縮できます。
借り入れの当初に返済期間を短かくすることは、返済総額を減らせるだけではなく、万が一、返済が厳しくなった場合には返済期間を延ばして、月々の返済を楽にすることも可能になります。いっぽう35年など、最初から最長年数の返済でスタートした場合は、返済が厳しくなって返済期間を延ばそうとすると“救済措置”になってしまいます。同じような返済期間の延長であっても、前者は自分の意思でできますが、後者は金融機関に相談した上で、金融機関側が認めてくれないとできないのです。
マイホームを取得した後、繰り上げ返済するつもりだから35年返済でいい」と言い方は少なくありませんが、実際には繰り上げ返済が予定通りに進まないご家庭もたくさんあります。ボーナスが支給されているご家庭ではボーナス併用払いを利用して、始めから返済期間を短縮したほうが、結果的にはリスクを抑えられると思います。
返済方法 | 返済額 | 総返済額 |
---|---|---|
月払いのみ(返済期間35年) | 月々6万1236円 | 2571万9120円 |
ボーナス併用払い(返済期間29年) | 月々6万3819円 ボーナス時 4万2651円 |
2468万2770円 |
★ボーナスを利用して返済期間を6年短縮したほうが約103万円も総返済額を抑えられる!
(2013年6月 畠中 雅子)
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