家計のやりくりをFPに相談貯蓄ができないので働きたいが、保育料が心配です。

保育料は住民税の納税額によって決まりますが、同じ納税額でも居住地やお子さんの年齢、お子さんの人数などによっても異なります。たとえば、0歳児から2歳児のクラスは保育料が高く、３歳になると少し下がり、４歳以上では負担がかなり楽になります。

イメージでは分かりにくいと思いますので、具体的な保育料例をご紹介します。奥様が正社員として働いた場合と、アルバイトやパートなどで働いて、税金を払わない場合の両方で保育料を調べてみました。

夫350万円、妻300万円の場合の保育料（第1子）

夫350万円、妻200万円の場合の保育料（第1子）

夫350万円、妻100万円の場合の保育料（第1子）

ここでは5つの自治体の保育料例を調べてみました。表を見るとお分かりの通り、３歳未満では、東京都を除くと、保育料負担が重くなっています。パートやアルバイトのように、得られる収入が限られている場合、手取りの半分くらいは保育料として持っていかれてしまう計算です。

いっぽう、正社員として働くことができれば、保育料負担が重いとしても、手取りはきちんと増やせます。３歳以上になると、収入は変わらなくても、保育料負担は減りますので、保育料のことは気にせずに働けるようになるでしょう。

ご相談者のお子さんは現在２歳ということで、今すぐではなく、次年度の４月から入園するとすれば、３歳児クラスからの入園になるかもしれません。２歳児クラスは空きがない保育園も多いので、３歳児クラスからの入園のほうが具体的かもしれません。

３歳児クラスになると、引き受けられる人数（クラスの定員数）が増えることと、３歳から幼稚園に転園するお子さんも意外にいるので、２歳児クラスよりも入園は楽になります。

そのようなことを考えますと、３歳児クラスに入れるように入園を申し込みつつ、そろそろ仕事探しを始められてはいかがでしょうか。今からならアルバイト、パート、正社員のすべての働き方を模索するだけの、時間的な余裕がもてます。

そして、実際に働かれたら、少なくともご自分の収入の4分の1から3分の1は、貯蓄に回したいところです。たとえばアルバイトで働いて8万円の収入を得たとすると、2〜3万円程度を貯蓄に回せると、赤字が解消されるだけでなく、家計の貯蓄を増やせます。正社員になられたら、３分の１は貯蓄に回すと、早いうちに貯蓄は100万円を超えると思います。

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