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我が家は水災と無縁?
「1時間に50ミリ以上の大雨が降り続く模様です。」
春から秋にかけて、気象情報でよく耳にするようになった近年。
ひとたび河川の氾濫が起きると、建物はもちろん、道路や電車などの交通機関など周辺の地域に甚大な被害を及ぼします。
今回は、このような水による災害を補償する、火災保険の水災についてご紹介します。
火災保険でいう水災とは、洪水(こうずい)、高潮、土砂崩れ等による損害のことです。
たとえば・・
大雨で川が氾濫し、家が浸水する
大雨で地盤が緩んで山が崩れ、住宅が被害を受ける
台風により高波が発生し、家が浸水する
など、天気の変化によってもたらされる災害です。
最近は地球温暖化や台風の大型化等の影響で「非常に激しい雨」が降るという予報をよく耳にします。
下記グラフは観測地点1,000か所あたりの、1時間降水量が50ミリ以上、80ミリ以上を観測した回数をそれぞれまとめたものです。
どちらも年々増え続けていることがわかりますね。でも、50ミリ以上、80ミリ以上とはいったいどのくらいの雨なのでしょうか?
一時間雨量 | 人の受けるイメージ | 屋外の様子 | 災害発生状況 |
---|---|---|---|
30~50ミリ | バケツをひっくり返したように降る | 道路が川のようになる | 山崩れ、がけ崩れが起きやすくなり危険地帯では非難の準備が必要都市では下水管から雨水があふれる |
50~80ミリ | 滝のように降る | 水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる | 都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込む 土石流が起こりやすい |
80ミリ以上 | 息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じる | 雨による大規模な災害の発生する恐れが強く、厳重な警戒が必要 |
いかがでしょうか?
30ミリの雨でも、土地の低い場所では冠水や浸水が起こる場合があるので、それ以上の雨が増えているというのは心配ですね。
また、最近は集中豪雨などで降水量が排水処理能力を超えてしまい、道路の冠水や地下街での浸水が発生する、「都市型水害」が大都市で発生しています。地面の大部分がアスファルト等で覆われているため、雨水が逃げ場を失うことにより発生します。
特に、道路や線路をくぐるために掘り下げてあるような道路(アンダーパス)は一度水が溜まりだすと急激に水位が高くなるので、大雨時の通行は十分注意しましょう。
近年の気候変動により、これまで水災が発生しなかった地域でも被害が出たりしています。
「うちは近くに川がないから水災とは無縁だ」なんて油断は禁物です!
水災は、1度発生すると損害の規模や範囲がとても大きいことから、国や自治体から支援が受けられることがあります。
災害により市町村の人口に応じた一定数以上の住家の滅失がある場合等に適用され、内閣総理大臣が定める基準に従って、都道府県知事が定めるところにより現物が支給されます。
災害による被害の規模に応じて、見舞金の支給や税金の減免、住宅の修復や自動車の買替えをするために受けた融資に対する利子補給など、様々な支援制度が設けられています。
お住まいの自治体の支援制度がどうなっているか、ぜひチェックしておきましょう。
ただ、「水による事故」でも事故の発生原因によっては水災でカバーできないものがあります。
また、水災の補償をつけたつもりが実は名前が似ているが違う補償だった、なんてことのないようこちらもチェックしておきましょう。
など、主に建物の中部で発生した事故のことを言います。
水災は外から(雨)の災害なので、補償の目的が全く異なっています。
津波は地震によって発生するため、補償は地震保険が担当します。
一見すると水災の「高潮」と同じように思えますが、発生原因によって補償のされ方が変わってきますので注意が必要です。
火災保険は、水災以外にも家や家財を災害から守るための様々な補償があります。
今入っている火災保険にどんな補償がついているのか?雨の季節の前に確認してみませんか!
(2017年4月)
集中豪雨が頻発する原因は、地球温暖化やエルニーニョ現象などと言われていますが、未だによくわからないそうです。また、自治体のハザードマップで危険地域に指定されていないエリアで被害が発生したりと予想がつかない環境になってきています。家にダメージを負うと日々の生活へ大きく影響します。ご自宅の立地条件を今一度確認し、火災保険の補償内容をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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